本書は2016年に発売された『音伽噺』に続く第2弾!
 
昨年発売されたCD付箏入門『箏のいろは』に続き、今回の『木花咲耶』のレコーディングでも、いぶくろ聖志監修の文化箏「白鷺」を使用しました。和楽器バンドのライブやミュージックビデオなどで、「白鷺」を抱えたいぶくろ先生がズズイっと前に出てきて、ギターの町屋さんとツイン・リードを聴かせているので、ご存知の方も多いと思います。
ツイン・ギターやギター・バトルはロックの花形ですが、生箏でギターとバトルという時代が来るとは夢にも思いませんでした。目にも新しい。さすがはいぶくろ先生。
 
──話が逸れました。
その「白鷺」ですが、今回のレコーディングでは3面(箏は面と数えます)用意しました。
3面も用意する理由は、不慮の事故などでメインの白鷺が使えなくなった時のための予備、ということもありますが、今回は二重奏の収録を念頭に用意しました。
あらゆる楽器に言えることですが、同じ作り・仕様の楽器であっても個体差があります。その各々が持つ音のキャラクターを活かして、二重奏のサウンドに奥行きや深みを与えること、それが最大の理由です。
 
しかし3面も「白鷺」があると、作業上それぞれを区別する呼称がないとややこしい。
常日頃いぶくろ先生が使っているものは普通に「白鷺」と呼ぶとしても、残りの2面はどうする?
1面は「黒鷺」で満場一致。
残りの1面は?
エンジニア氏「・・・オレオレ鷺」
 
以後「せんせーい、今どれ使ってます?」「オレオレですー!」というようなやりとりが続いたのでした。
 
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▲いぶくろ先生と白鷺、黒鷺、オレオレ鷺。もはやどれが何だかわからない。
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