2016年10月28日、サントリー芸術財団主催の「作曲家の個展II」で初演された、西村朗と野平一郎の共作「ピアノ協奏曲〈クロッシングA・I〉」のオーケストラスコアが2021年7月に出版となります。大変珍しい“共作”の誕生に、初演時から関心が集められていました。作曲方法は2人の創意が曲中で「交差（クロッシング）」するように設定されています。第1楽章のピアノ･ソロパートは西村が、オーケストラ･パートは野平が作曲。第3楽章はその逆。中間の第2楽章はピアノ独奏で、2人が6つずつの断片を作曲、独奏者は計12個の断片を任意の順に並べて演奏します。
サントリー芸術財団の委嘱による作品で、初演は杉山洋一指揮、野平一郎ピアノ独奏、管弦楽は東京都交響楽団。演奏所要時間は約25分。パート譜はレンタル扱いです。