【ビデオレター】金子仁美《Elegy(悲歌)》(12/6四人組コンサート)
12/6(金)に迫った第20回「四人組とその仲間たち」コンサート。
当日初めて発表される新作について、作曲家の金子仁美さんから届いたビデオメッセージと解説をご紹介します。
金子 仁美《Elegy(悲歌)》ヴァイオリンとチェロのための
作曲者による解説
- 今秋、アメリカのインディアナ大学主催で「ジャパンフェスティバル」という催しが行われました。約1年かけて参加のために準備をすすめる中で、インディアナ大学にゆかりのある堤剛先生、原田幸一郎先生のお二人とも係らせていただき、次第にお二人に演奏していただけるような曲を作りたいと思うようになりました。
世界で活躍される姿に、子供の頃から憧れ続けてきた桐朋の大先輩、堤先生と原田先生に演奏していただける光栄に感謝します。
春ごろから構想を練り始め、やっと音を書き綴れる段階になった秋に、作曲の恩師である三善晃先生がご逝去されました。
構想時から、自分が何故この作品に「悲歌」というタイトルを考えていたのか、今になってみるととても不思議です。当初は具体的な意味を持たず、しかしどうしてもエレジー(悲歌)を書きたかったのです。作品は何の迷いもなく、自然に導かれるように三善先生を偲ぶ「悲歌」となりました。
(金子 仁美)