もっと使いこなす!ワンランク上の活用法

この2曲はとてもよく似ています。
それぞれ、どのように弾くかわかりますか?

まず、それぞれの曲を見くらべてみましょう。
「2拍目の音」ファ かという違いしかありません。
ヒントは「タイトル」「棒人形」のイラストに隠されています。

バーナム譜例2
この曲のタイトルは「まりをつこう」ですね!
実際に、まりをつく動作をイメージしてみましょう。エネルギーが加わる
のは“まりをつく”時
ですね。これをピアノで表現すると、まりをついた
時、つまり1拍目の「ド」にエネルギーがかかることになります。
“まり”は自然に跳ね返ってきますから、「レ」の音は力を入れて弾く必要
はありません。ただ“抜く”だけです。
バーナム譜例3
一方、この曲のタイトルは「高くけろう」です。
足を高くあげて蹴っている棒人形のイラストがありますね!
思いっきり蹴って足が高くあがった時、そこにエネルギーが加わります。
ですから、2拍目の「ファ」の音が鋭いスタッカートになります。
1拍目は準備の状態なのでそっと置いておくだけで良いんですよ。
弾き方がぜんぜんちがってくるね !!

実際の曲を弾くときには、色々なことを表現しなければなりません。
バーナムは単に「指づくり」をするだけの教材ではなく、
「表現するためのテクニック」を身につけることができるところが素晴らしいのです。

ブルクミュラーにもそっくりそのまま応用できる!

バーナムは、曲を弾くときに必要な多様なテクニックを、1つ1つ「最小」の単位にしてやさしく学ぶ、具体的なテクニックの本です。どんな曲にも応用できる、それもバーナムの魅力です。
みんなが大好きな「ブルクミュラー」にも、こんな風に生かすことができます!

バーナム譜例4
1拍目よりも2拍目の方が大きな音で弾いていたりしませんか?
ここでは「パンチ・ボール」のテクニックが使われています。
1拍目でパンチしたボールはそのまま空中に飛んで行くだけです。
最後の音をドスン!と弾かないための予備練習になりますね!
バーナムで「エチュード好き」になろう!

ツェルニーなどの練習曲にもたくさんバーナムと共通したテクニックが出てきます。
バーナムを使って「何を目的とした練習曲なのか」ということを理解して弾けるようになると、
練習曲への取り組みもスムーズになります。

バーナム譜例6
この曲に使われているのは「スキップしよう」「コマであそぼう」
のテクニックです。要求されているテクニックがわかれば、「この合わ
ないリズムをどう弾くの?」といった心配もなくなりますね!
バーナム譜例7
ショパンやリストにもつながる!

バーナム ピアノテクニックの3巻、4巻では、より実践的で総合的なテクニックを身につけます。
それは、ショパンやリストなどの誰もが憧れる曲にも存分に活用することができます。
たとえば、リストの名曲「ため息」を見てみましょう。

バーナム譜例8
14連符と16連符と・・・18連符!
拍が合わないよ、どうやって弾いたらいいの!?
では「ゴルフの練習」で予備練習をしましょう。
拍に無理に合わせるのではなく、自然にスイングするように弾いてみてね!

せっかくバーナムを使うなら、音符通りに弾くだけの学習で終わらせるのではなく、「表現するためのテクニック」をバッチリ身につけられるよう、有効に活用したいですね♪

譜例:Copyright by The Willis Music Company. Assigned to Zen-On Music Co.,Ltd.for Japan

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