作曲家 岩代太郎、初の《映画音楽本》
『レッドクリフ』『許されざる者(日本版)』『殺人の追憶』など、数多くの映画音楽を手掛ける作曲家・岩代太郎が映画音楽の舞台ウラを語りつくす。
書籍内容
第1章 太郎主義的映画音楽論
- ・僕と映画音楽
- 父・岩代浩一/作曲家を目指す/都立芸高、そして芸大へ/仕事を求めて営業にまわる/大学院卒業と同時に作曲家デビュー/テレビ・ドラマから映画へ
- ・映画音楽とは何か
- 音楽の主張性/思い出深い映画音楽/時代のニーズと叙情性のはざまで
- ・映画音楽を創る
- 音楽づくりは映画全体の仕上げの工程/尺決め~音楽打ち合わせ/音楽のスタート・ポイントとエンド・ポイント/作曲家側の事前準備/事前デモ制作の傾向、その功罪/音楽表の作成/タイム・テーブルの作成/撮影前に音楽が必要なケース/音楽をつけやすい演技とつけづらいセリフ/テレビ・ドラマの音楽と映画音楽の違い/クライマックス論と、映画全編を見据えた音楽設計/M1から順番に書く/自分で指揮をする利点/編集の可能性を広げたステム分け/ステム分けの功罪/映像と音楽を合わせる最終工程「ダビング」/映画音楽作曲家のさまざまなタイプ/純音楽と映画音楽の違い/ポスト・プロダクション業務に関する日本人の優れた感性・技術/芸術性と大衆性のはざまで/5.0サラウンド/時代とともに変化する映画音楽の傾向
第2章 作曲家×映画監督 12人との対話
- 石井 裕也/沖田 修一/崔 洋一/白石 和彌/中村 義洋/成島 出
平山 秀幸/松岡 錠司/山下 敦弘/行定 勲/李 相日/ジョン・ウー
著者プロフィール
- 岩代太郎
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1965年東京生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業ならびに同大学院修士課程修了。約25年のキャリアで国内外約60本の映画音楽と60本のテレビ音楽などを手掛ける。主な映画作品に『レッドクリフ』『血と骨』『蝉しぐれ』『舞妓Haaan!!!』『利休にたずねよ』『魔女の宅急便』など。日本アカデミー賞 優秀音楽賞を4作品で受賞。『レッドクリフ』では第28回香港電影金像奨 最優秀音楽賞も受賞している。
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- 2016年5月12日(木) 東京新聞朝刊 書籍紹介記事掲載