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ショパン ナショナル・エディション

エキエル版 ショパン[ナショナル・エディション日本語版]

校訂:ヤン・エキエル 日本語版監修:加藤一郎

ニュース
概要
ナショナル・エディションについて
ヤン・エキエル*とパヴェウ・カミンスキ**が、ショパンの自筆譜から弟子の楽譜に書き込まれたメモまで、あらゆる資料を精査・比較・検討して編纂した原典版(通称エキエル版)。ポーランドの国家事業として1960年よりエキエルが中心となり制作が進められ、その信頼性の高さから、「ショパン国際コンクール」の推奨楽譜としても採用されています。
そのナショナル・エディション日本語版が全音楽譜出版社より刊行されています。
*ヤン・エキエル Jan Ekier・・・ショパン国際コンクールの審査委員長も務めたポーランドのピアニスト/教育者/研究者。
**パヴェウ・カミンスキ Pawel Kaminski・・・エキエルの弟子で、原典版全般についての専門家として世界的に評価されている。
特徴
エキエルとカミンスキによる詳細な研究成果のポイントを「演奏に関する解説」「原資料に関する解説」と題し、各巻に所収。
「演奏に関する解説」について
前打音やトリルの弾き方、ペダルの用法など、ショパン演奏における大きな壁となり得る事柄の数々について、「このように弾くべき」「このように弾けば演奏するうえで効果的である」という方法や根拠を作品ごとに解説。
   
  • 例)バラードg-moll Op. 23 第113小節〔右手〕
前打音を伴う和音の奏法:
「原資料に関する解説」について
楽譜の上下に小さく掲載されたヴァリアント(異稿)や、校訂の元となった原資料ごとの重要な相違点などについて、作品ごとに検証・説明。
  • 例)バラードg-moll Op. 23 第103~104小節〔左手〕
伴奏部分最後の4分音符について、A(自筆譜)では、これらの各小節にe-a-c1音の和音ではなく休符が書かれている。本版では、ショパンが校正の際に書き入れたWf1(→Wn, Wa)のヴァージョンを採用している。後の諸版の大多数が、ショパンのものではない組み合わせたヴァージョンを掲載している。
日本語版について
ピアニスト/研究者である加藤一郎監修のもと、ナショナル・エディションの特色である「演奏に関する解説」「原資料に関する解説」からなる詳細な研究成果を、ピアノ&ポーランド語のスペシャリストたちがポーランド語版の最新版から日本語へ翻訳したのが[日本語版]です。オリジナルの内容を大切にしながら、日本の学習者・指導者にとっても利便性の高い内容とすることを第一優先に制作しています。実用のみならず、ショパンの資料研究においても価値の高い内容です。
出版物
バラード 定価3,080円[本体2,800円+税10%]
ワルツ[シリーズA] 定価3,080円[本体2,800円+税10%]
ワルツ[シリーズB] 定価3,080円[本体2,800円+税10%]
スケルツォ 定価3,080円[本体2,800円+税10%]
エチュード 定価3,740円[本体3,400円+税10%]
ノクターン 定価3,520円[本体3,200円+税10%]
今後の出版
    上記ほか、順次発行予定。
※[シリーズA]は、ショパンの生前に出版された作品。
※[シリーズB]は、ショパンの没後に出版された作品。
FAQ
エキエル版はどんな方に向いていますか?
初めてショパンに取り組まれる方、これまでにショパンを弾いたことのある方の、いずれの方にもご使用いただけます。最新の研究成果を基とする解釈が記載されているので、ショパンの楽譜を比較・研究したい方や、ショパン演奏への理解をより深めたい方にはとくにおすすめです。
日本語版の収載曲や曲順は、原書と同じですか?
はい、まったく同じです。
日本語版も原書と同様に、解説が別冊になっているのですか?
いいえ、日本語版では解説が楽譜の前に綴じ込まれ、別冊なしの楽譜になっています。
[シリーズA]と[シリーズB]は、何が違うのですか?
[シリーズA]はショパンの生前に出版された作品を、[シリーズB]はショパンの没後に出版された作品を示します。[シリーズA][シリーズB]を区別する必要のないジャンルについては、1冊にまとめられています。
今後の出版スケジュールを教えてください。
出版スケジュールについては、当ページで随時更新予定です。

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