香月修による、優美で詩的な33の叙情的小品

ツグミの森の物語

ピアノ曲集ツグミの森の物語

香月修:作曲

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圧倒的に美しいハーモニー

ハーモニーを味わいつくして、音を“感じる”
この作品の魅力は“ハーモニー”にある、といえます。色とりどりに美しく変化する和声が、弾く人、聴く人の感性をゆさぶります。
子供から大人まで! 多彩な33曲を収録!
風の音や空の色、雪、鳥、動物たちなど、“森の情景”を主題に、さまざまなスタイルで書かれた叙情的な作品で、子供から大人まで楽しめます。
ソナチネ程度の曲がほとんどで、やさしい曲はブルクミュラー程度です。
また、中上級者向けのレパートリーも収載しています。

『ツグミの森の物語』はどうやって生まれたのですか?
今回の曲集は、僕がよく過ごす山荘から見える情景や、そこでの体験をもとに作曲しました。例えば、「カッコウの夜想曲」という曲は、夕暮れ近くなってきた頃に2羽のカッコウがまるで会話しているかのように鳴いていたのが印象的で、そこから発想しました。曲集の中には穏やかな曲・おしゃれな曲・悲しげな曲・華やかな曲など、いろんな性格・いろんなスタイルの曲をちりばめ、まるで「音楽の玉手箱」のように仕上げました。
写真(右):自筆楽譜
音楽と向かい合う時に先生が大切にしているものは何ですか?
僕が音楽を作るうえで一番大切にしていて、真っ先に浮かぶものが“ハーモニー”。次に来る音を磁石のように引き寄せる力を持ち、曲の表情を作ります。音楽の背景となる和声を知ると感動するんですよね。それに共感していただければ結果としていい演奏表現につながることにもなるんじゃないかな。
学生の時に憧れた音楽は何ですか?
中学生の頃はドイツ系の音楽を中心に繰り返し聴いて、憧れていました。高校に入ってからはフランス近代の音楽に出会って、“こんな素晴らしい世界があるのか”と、世界がまるで変わりました! また、25、6歳の頃に歌曲を書いたのですが、そのきっかけとなったのがシューマンの「詩人の恋」。曲は知っていたんですが、大学卒業後に聴いた時にまた新しい感動がありました。シューマンの歌曲では、情景を作る重要な役割をピアノが担っていますが、そういう作風に僕も影響を受けているのかな。この曲集にもシューマンへのオマージュを込めた作品がいくつかあります。
ピアノを弾く人に向けてメッセージをお願いします。
僕の場合、単純に“音楽が好き”という情熱・感動・好奇心が自然と音楽の勉強に向き合わせてくれました。弾いてくださる人には、曲を通してハーモニーの移り変わりを味わってほしいですね。そして、その響きを“いいな”と感じたら “なんでだろう”とよく楽譜を読み、その理由を追究してほしい! そこから感じとったものを演奏に生かしてもらえれば、作曲者のイメージとは多少違う表現があっても、きっといい演奏になると思います。

学生時代は、素晴らしい同級生や先輩たちに囲まれながら、さまざまな音楽に触れ、多くの刺激を受けたと話してくださった香月先生。振り返るとその経験は先生にとって、音楽を学ぶ原動力となったそうです。周りの環境によって視野を広げ、そして純粋に音楽を楽しみながら「自分が本当に好きな音」を探しつづける先生の真摯な姿と少年のようなまなざしは、色彩が薫るハーモニー、心を打たれるメロディにも息づいているようです!

香月修プロフィール
1948年、佐賀県生まれ。桐朋学園大学音楽学部作曲科卒業。入野義朗、別宮貞雄両氏に師事。 主な作品に『クラリネット五重奏曲』、オペラ『わらしべ長者』(日本オペラ協会委嘱)、『弦楽四重奏曲』、『詩曲I(独奏ヴァイオリンのための)』、『詩曲II(2つのヴァイオリンとピアノのための)』、『詩曲III(ピアノ四重奏のための)』、『詩曲IV(ピアノ ソロのための)』、『プレリュード・アリア・フィナーレ(ピアノ四重奏のための)』、『子供の四季(児童合唱とオーケストラのための)、などがある。三好達治、佐藤春夫、三木露風等の詩による歌曲はこれまで多くの歌手により繰り返し演奏されている。2013年には新国立劇場の委嘱によるオペラ『夜叉ヶ池』が同劇場にて上演された。日本音楽コンクール作曲部門、長野県ピアノコンクール等の審査員を歴任。2015年まで桐朋学園大学音楽学部で作曲科教授を務める。

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