• 荘厳にして優美、雅やかなる古の響き
    世界初、インジェクション成形による415Hzアルトリコーダー

    NEWS
    リコーダー奏者 太田光子先生にG-1A 415Hzプロトモデルを試奏いただきました。
    E.クレーマー Ernest Krahmer
    〈100の練習曲集 Op.31〉第34番 100 Übungsstücke für den Csakan, Op.31 No.34

    アルカンジェロ・コレッリ Arcangelo Corelli
    ソナタ第11番 第2楽章より Sonata Op.5 No.11 Allegroより
    リコーダー:太田光子
    上野学園大学卒業、ミラノ市立音楽院をディプロマを得て卒業。第16回国際古楽コンクール<山梨>第一位受賞。現在各地で活発なコンサート活動を行う。リコーダーを山岡重治、ペドロ・メメルスドルフの両氏に師事。現在上野学園大学講師
    Giglio G-1A 415Hz 2019年秋 発売決定!
    "Giglio G-1A 415Hz " is scheduled to be launched this autumn.

    仕様/Specifications

    基準ピッチ/Tuning : a=415Hz 素材/Material : ABS樹脂/ABS resin
    頭部管/Head part : G-1A(モダンピッチ)と共通/Commonized with G-1A (modern-pitch).
    中足部管/Middle and Bottom part : 415Hz専用設計/Specifically designed for G-1A/415. 音孔/Tone Hole : 0,2,3,5孔アンダーカット/No.0,2,3,5 w/Undercut (2019年7月16日時点の仕様です)

    Prologue to the 415Hz 中部管の開発1

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    G-1A(モダンピッチ)の開発同様、木製試作管体を樹脂成形品に順次置き換えていく作業、木製中部管試作品の採寸~製品図の作図、金型製作と進みます。
    しかし、中部管の金型製作を内径、指孔同時進行で行った場合、ウルフ発生など不測の事態が起こったときの原因究明と対策が難しくなります。
    そこで、まずは指孔の開いていない中部管金型を製作、成形された中部管に手加工で指孔を開口、必要箇所にアンダーカットを施した後、指孔周りの測定、作図、金型の追加加工へと移行します。

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    G-1Aの中部管開発では、プラスチックリコーダー初の多孔アンダーカット再現のため、目視での確認も目的に、樹脂製試作品を縦に切断し各孔をレーザー測定、作図、金型加工と進めていきました。
    今回は平尾(山岡)重治先生により調律された中部管を、X線CT三次元測定機にて実寸を非破壊測定し作図を進めています。

    Prologue to the 415Hz 中部管の開発2

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    オリジナルブレッサンの中部管外径は、両端を直線で結んだ順テーパーではありません。
    これを点で測定した外寸で金型を製作した場合、内径のように数値が変わる位置でスジができます。
    手磨きで消す方法もありますが、複数個取りとなる量産プラスチックリコーダーでは再現性に乏しくなります。

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    そこで、金型設計では各外寸を近似値で結ぶ「R」で作図します。
    このR値、G-1A(モダンピッチ)でR≒6000(半径6メートル)にもなる微妙な曲線です。
    全長が異なる415Hz中部管ではこの「R」も異なり、調律上は流用可能な指孔リングも管体と面一にならず共有化できません。
    415Hz中部管のアンダーカットが施される指孔リングはすべて新造となります。

    Prologue to the 415Hz 足部管の開発

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    G-1A(モダンピッチ)は、ウインドウェイ、各管体内径とも、できる限り一体に作ることをコンセプトに開発されました。
    足部管も、最低音の最終調律を行う余裕を持たせるため、ボトムリング部分2mmは別体となっていますが、中足部嵌合からほぼ単一の管体として設計されています。 管体重量が及ぼす性能への影響を無視すれば、はかま状の黒色部品は飾りです。 この部品構成は、企画当初より415Hz替え管開発を見越して設計しています。ボトムリング付近の内径がデンナーのように逆テーパーでないブレッサンだからこそできる構成です。

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    415Hz用に開発した中部管のみをG-1A(モダンピッチ)に取り付けた場合、最低音F音程が高くなってしまします。
    そこで既存の白色部品は流用し、はかま状の黒色部品と延長リングのみを新造。
    全部品の金型を新規に起こすことなく、最小限の部品変更で適切な音程が取れる415Hz専用足部管となります。

    Prologue to the 415Hz 音孔(トーンホール)

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    G-1A(モダンピッチ)で採用した、プラスチックリコーダー初の多孔アンダーカットの再現。 415Hz中部管でも同じく中部管本体とは別体のリング部品を採用していきます。 アンダーカットを再現することで、415Hz中部管も音孔間隔が広すぎることはなく、現時点で1~3孔の間隔は生産終了となった1500BNブレッサンよりも狭くなっています。
    0/2孔との相対関係はありますが、G-1A/415は左手に負担の少ない音孔配置になります。

    Prologue to the 415Hz 頭部管

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    モダンピッチから半音(1/12)下がる415Hz、内径容積はモダンピッチ比108.3%(13/12)となります。 従って、発音部にはこの増減率8.3%(1/12)を補う「パワー」が求められます。既存のプラリコーダーと同等の市場規模を415Hzに求めることは難しく、楽器全体の専用設計、完全新金型での開発は望めません。そこでG-1A/415の生産に向け、既存のG-1Aの設計を見直し、415Hzの中/足部管に対応しうる性能をもつ頭部管/発音部の金型を新造することで、頭部管の共通化を実現します。

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    「完全」への飽くなき探求。アルトリコーダー 「ブレッサン G-1A」誕生───
    平尾重治氏と竹山宏之氏の共同設計・監修による画期的なリコーダーで、オリジナル楽器さながらの音色、音程で、吹き心地を徹底的に追求しました。

    ユリの紋章
    fleur-de-lis ユリの紋章を配し、このG-1Aから始まるリコーダーラインナップを「Giglio」と名付けました。純潔と崇高を意味するこの紋章のもとに、本物であること、オリジナルが持つ「完全」への飽くなき探求を続ける私達のポリシーを表しています。

    バロック期 最高の名器 ブレッサンが、現代の名工 平尾重治と竹山宏之により、現代に甦る。

    平尾重治(演奏家名:山岡重治)
    東京都出身。1973年よりバーゼル・スコラ・カントールムに留学し、リコーダーをハンス=マルティン・リンデおよびジャネット・ファン・ヴィンゲルデンに師事した後、オランダのハーグ王立音楽院にてリコーダーをリカルド・カンジ、リコーダー製作をフレデリック・モーガンに師事する。1980年に帰国後、演奏活動の傍らリコーダー製作にも力を注ぎ、世界各国の演奏家に楽器を提供している。
    竹山宏之 大阪市出身。1979年にアメリカに滞在し、故フリードリッヒ・フォン・ヒューネ氏の工房でリコーダー製作を学ぶ。その後、家業である木製リコーダー製作に携わる。1981年に山岡重治氏の協力を得て、ブレッサンモデルのアルトリコーダーを共同開発する。1993年、父の跡を継ぎ竹山木管楽器製作所代表に就任。国内外の数々の催しに参加し、木製リコーダーの普及に大きな役割を果たしている。

    アルトリコーダー G-1A ブレッサンについて ── 平尾重治、竹山宏之の談話より

    リコーダーはルネサンス期からバロック期にかけてさまざまに改良され、長い年月をかけて完成しました。現代においても、ブレッサンに代表されるバロック期のオリジナルは最高の楽器であるとされていますし、私たちもそう思っています。ですから今回のモデルG-1Aは、いかにオリジナルの楽器を忠実に再現するか、という点がポイントになります。そのため肝心なのは、元になるリコーダーの完成度とその現在の状態であり、鳴りが安定していることが最も重要です。
    G-1Aの元となるオリジナルのピッチはA=410Hzと、モダンピッチとは半音以上の差があり、この変更は今回の開発においても重要な作業です。その縮尺率から数値を導き出すまでは容易なのですが、実際には複雑な形状をしている内径、指孔のアンダーカット、ウインドウェイの形状等、一律では割り切れない要素がたくさんあり、数多くの試行錯誤から生まれた経験則を使うことになります。また、リコーダーはそれぞれのピッチで性格が大きく異なるので、適正な状態を得るためにはオリジナルへの深い理解が必要になります。
    今回開発されましたG-1Aは、私たちのこれまでの全ての経験と知恵を注ぎ込んだ、望みうる最良のモダン・ブレッサンモデルと言えます。

    QUALITY SOUND INNOVATION

    内径へのこだわり
    リコーダーの内径は、単純に両端を直線で結んだ形状ではなく、細かな変化を伴い構成されています。これによりたった8個の音孔のリコーダーが、2オクターブ以上の音域を半音階を含め正しい音程で演奏できるのです。 つまりこの複雑な内径を再現することがプラスチックリコーダーにおいても製作の要であると言えます。
    ウインドウェイのストレート状態を解消
    バロック期に製作された多くのリコーダーのウインドウェイは、入り口直後では上下方向に拡がって、次第に狭くなって出口に達しています。タンギングした息は抵抗なく楽器に入り、発音が楽に感じます。その後、狭くなることで自然に抵抗が生じ安定した音を維持することができます。つまり、反応が良いのに抵抗もあるという好ましい状態となります。しかし従来のプラスチックリコーダーのウインドウェイは、床、天井に求められる入り口から出口にかけた連続した曲線を再現できていませんでした。 本製品では、ウインドウェイの床、天井それぞれを一体形成した構造とし、また、床、天井を連続した曲線を有する面として成形し、リコーダー本来の発音性能を実現しています。
    トーンホールのアンダーカットを実現
    トーンホールのアンダーカット処理は総じて音質を整え、豊かな鳴りを追求するために行われます。オリジナルはもちろん、従来から高級木製リコーダーのみに採用されていましたが、プラスチックで再現することは射出成形の特性上困難とされていました。 G-1Aでは音孔部分を別成形する手法で、中部管の0,2,3,5孔に"内エグリ"を実現し、また指孔表面のオーバーカットも行い、更なる音色の向上をもたらしています。更に、このアンダーカット処理の副産物として、各孔間隔をコンパクトに配置することができました。特に1から3孔の左手域では従来比で1音孔ほど狭く、運指が容易になります。
    オリジナルを忠実に再現した外観
    装飾の形状や数、「鳥のくちばし」を思わせる唄口、全体に緩やかな曲線を描く中部管…、G-1Aの外観形状はオリジナルモデルの縮尺を忠実に再現しています。音響性能を補完するための重量増を目的とした形状のデフォルメや成形時の形状安定のための中空構造は採用せず、オリジナルの重量配分を優先しました。 これによりG-1Aはヨーロピアンボックスウッド製の木管リコーダーと同等の重量となっています。また、黒色部分はシボ加工を行い、より木管に近い外観と傷と汚れに強いものとなりました。

    G-1A

    価格[本体¥3,200+税]
    ■ABS樹脂製 ■アーチ型ウインドウェイ ■重量:190g(参考値=黄楊製ブレッサンレプリカ モダンピッチ 180g) ■付属品:運指表、グリス、掃除棒、指掛け、オリジナルソフトケース


    オリジナルソフトケース

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