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2021年5月20日、全音楽譜出版社は創業90周年を迎えました

更新日:2021年5月20日

今から遡ること90年、1931年(昭和6年)5月20日に、後の全音楽譜出版社の前身となる印刷所が、東京下町の一角で小さな産声をあげました。創業者・島田貞二はさまざまな印刷物の製作を請け負いながら、徐々に楽譜の印刷・出版に将来性を見出してゆくことになります。

戦時中の厳しい時代を経て、終戦直後の8月末、疎開先から東京に戻った島田貞二は、焼け野原のなかを奔走し、所在不明となった著者、浄書業者、製本業者などをひとりひとり探し当て、2ヶ月余の間に編集・製作・営業・配送・経理までを単独でこなし、早くも11月には出版を再開しました。「戦時中、最後まで楽譜を出版し続けたのは全音であり、戦後、最初に再開したのも全音であった」と後に貞二は述懐しています。
  その後、1947年(昭和22年)に株式会社へと発展的に改組し、日本の戦後復興と高度成長に歩みをあわせ、楽譜や音楽書の出版・販売から楽器の製造・販売まで、次々と業務を拡大していくことになります。音楽とともに生き、音楽を求め続ける多くのお客様のご愛顧により、今日では、その出版事業は次のような広がりをもつに至っています。
楽譜・音楽書の企画・出版
クラシック、ポピュラーにかかわらず、数千点に及ぶさまざまな出版物を発行しています。「楽譜らしい楽譜とはなにか」を追求し、印刷紙の開発、製本の改良などにもこだわり続けています。
教育
幼児教育から専門教育に至るまで、教本等の出版はもとより、全国各地でのワークショップの企画、講師の派遣などもおこなっています。
現代音楽への取り組み
後世に伝えるべき、われわれと同時代の音楽作品を出版し、広く国内外に紹介することが、日本の楽譜出版社として最も大切な使命のひとつであると考え、さまざまな活動をおこなっています。
レンタル
オーケストラや吹奏楽のパート譜をレンタルし、プロ・アマチュアを問わず多くの団体の演奏活動を支えています。
国際的な出版活動
数多くの海外出版物を翻訳出版する一方、自社出版物の輸出やライセンスをおこない、海外へ向けて発信しています。
これからも私たちは、良き伝統を受け継ぎつつ、さらなるチャレンジに取り組んでまいります。

音楽を求め、楽しみ、学び、極めようとする全ての人々。その近くにいつも寄り添いながら、人と音楽の間の架け橋で在り続けたいと願っています。
人と音楽の間に──ZEN-ON
 
90年を超えてなお、私たち全音楽譜出版社は、その先の未来を見つめ続けます。

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