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社員紹介
出版部・C&R課:K.M.さん
幼少期からピアノを始め、学生時代は吹奏楽部での活動に没頭。ご縁に恵まれ社会人でプロオーケストラのライブラリアン・アシスタントのアルバイトを少しだけ経験させていただき、その繋がりから全音に入社しました。
私はC&R課に所属しています。C&RとはComposers & Repertoire、つまり「作曲家とその作品を管理する」ということです。全音は、楽譜を印刷・販売する「楽譜出版社」という面と、音楽著作物の管理や開発をおこなう「音楽出版社」という面の両方を持っていることが強みのひとつです。作品の著者から著作権をお預かりし、作曲家自身のことも含めて様々な形で内外へ認知を広めていく=利用開発していくことに努めています。演奏機会を増やすために、販売譜の出版はもちろん、オーケストラなどのパート譜を製作し演奏団体へ貸し出す「レンタル楽譜」のシステムも、著作権の利用開発の考え方です。
全音は国内でも珍しく、レンタル楽譜事業を専門的に行っています。特にオーケストラなど楽器編成が大きな作品の初演は、リハーサルや本番に立ち会い、再演機会に備えて楽譜の改善や修正を行います。前述したように音楽出版社としての役割も果たすべく、実演・放送・レコーディング・配信などの機会を探るプロモーションも継続的に行います。作品を後世に繋いでいくために、音楽業界のあらゆる立場の人びとと信頼関係を築き、出版社としてのアイディアを提案することが大切です。
1994年から全音が単独で主催する室内楽コンサート「四人組とその仲間たち」も、C&Rの役割を象徴する事業です。日本が誇る邦人作曲家による新作の世界初演、演奏家もトップレベル。ここで生まれた作品は後に販売譜として出版され、世界中に広がります。作品が育っていく循環の土台作りの役目を果たすという、世界でも稀有なコンサートを継続しています。
この仕事は、発想次第でさまざまな企画が実現でき、高みを目指していくことができるのが魅力だと思っています。
休日は、勉強も兼ねて演奏会に足を運ぶことが多いです。CDや配信でいくらでも音楽を楽しめる時代ですが、やはり生演奏の音を浴びることが何にも代え難い体験で、その言葉にならない感動が仕事のアイディアに繋がりモチベーションになっています。海外へのプロモーションを強化したいので、語学の勉強もしています。ですから結局、休日でも音楽のことを考えています(笑)。
今後は海外エージェントとのパートナーシップをより深め、ワールドワイドに発信していきたいと思っています。日本の優れた作曲家とその作品が世界中で愛され続けるように、50年後、100年後、それ以後のことも見据えた活動を心掛けたいです。
数字で見る全音
(2024年6月現在)