【ビデオレター】新実徳英《ソニトゥス・ヴィターリス VI》(12/13四人組コンサート)
12/13(金)に迫った第26回「四人組とその仲間たち」コンサート。
当日初めて発表される新作について、作曲家の新実徳英さんから届いたビデオメッセージと作品解説をご紹介します。
新実徳英《ソニトゥス・ヴィターリス VI ヴァイオリン独奏のための》
作曲者による解説
- Sonitus Vitalis III(2003)が無伴奏曲で、これは一点を見つめるような作品だったが、今回の無伴奏曲は、夢にも似た、摩訶不思議と言っても良いようなイメージの連続体となった。そこで副題をSominium(ラテン語で“夢”)と付すことにした。全体を貫く糸は「音階性」のみであるかもしれない。
意識の不連続性とは何かと思ったりもする。「私たちの知覚は短時間の間で不連続に、そしてリズミカルに起こります」という研究もあるようで、であるならば連続性はどのように認識されるのかといった疑問も生じる。
全体は大まかに七つの部分から成る。
渡辺玲子さんにはこれまで<ヴァイオリン協奏曲第2番>(CMCD-28237)、<Sonitus Vitalis I~V>(CMCD-28275)など、素晴しい成果を上げて下さった。今回も充実した取り組みをお聴かせ下さるに違いなく、演奏を心より楽しみにしている。
(新実徳英)