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ジュリアン・ユー
YU, Julian (1957-)
1957年北京生まれ。12歳で処女作となる1幕の京劇を作曲し、音楽一家ではない彼の家族を驚かせた。中央音楽学院に進学して作曲を学んだのち、同校の指導スタッフとなる。
1980年から1982年まで、東京音楽大学にて湯浅譲二と池辺晋一郎に師事。1985年にオーストラリアへ移住。1988年にタングルウッドの作曲研修生に選ばれ、レナード・バーンスタイン、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、オリヴァー・ナッセンのもとで学び、同年のクーセヴィッキー・タングルウッド作曲賞を受賞した。
1991年および1994年に、権威あるポール・ローウィン・オーケストラ賞の初回および第2回の受賞者に輝く。2011年、東京のサントリーホール サマーフェスティバルのテーマ作曲家となり、2018年にはタウンズビルにおけるオーストラリア室内音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスとなる。
ジュリアン・ユーの作品は、これまでにアンサンブル・アンテルコンタンポラン、ロンドン・シンフォニエッタ、BBCウェールズ交響楽団、タングルウッド音楽センター・オーケストラ、オーストラリアの主要オーケストラを含む、世界中の多くのオーケストラやアンサンブルによって演奏されてきた。
また彼の音楽は、ミュンヘン・ビエンナーレ、ISCM世界音楽の日々、アジア作曲家連盟(ACL)音楽祭、ハダーズフィールド現代音楽祭などの国際的な現代音楽祭においても取り上げられてきた。
これまでに、オーストラリア放送局(ABC)、BBCプロムナード・コンサート、IRCAM、ミュンヘン市、オーストラリア・アンサンブル、メルボルン国際フェスティヴァル、2008年北京オリンピックなどからの委嘱を受ける。近年では、中国国家交響楽団、中国フィルハーモニー管弦楽団、中国国家大劇院管弦楽団、中国国立バレエ団交響楽団、上海フィルハーモニー管弦楽団、浙江交響楽団、シドニー交響楽団、フリンダース四重奏団のための作品を書いている。
現在、メルボルン大学音楽学部特別研究員。
楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。