上田 益

UEDA, Susumu (1956-)

1956年大阪生まれ。京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。廣瀬量平氏に師事。京都音楽協会賞受賞。1980年度文化庁芸術家国内研修員に選出され、東京において研鑽を積む。1982年、関西での本格的な活動を開始し、委嘱を含む数多くの作品を作曲。1994年秋に拠点を東京に移し、合唱作品などクラシック音楽のほかに、広島アジア競技大会「開会式」「閉会式」の音楽、長野オリンピック・公式楽曲「WINTER FLAME」などイベント音楽や、NHKテレビの番組用音楽をはじめ、「1リットルの涙」「黒革の手帖」などのテレビドラマ、アニメなど様々なジャンルにおける創作活動を行なっている。1999年からは神戸ルミナリエの会場演出用音楽を現在まで毎年担当し、その楽曲は120曲を超える。2005年からは阪神・淡路大震災犠牲者のための「追悼コンサートいのりのとき」を神戸市内で毎年開催。「追悼と希望」「大切ないのちへの思い」をテーマに、2008年からは被災地・人・地域を歌でつなぐ合唱プロジェクト「レクイエム・プロジェクト」を神戸で始め、「レクイエム~あの日を、あなたを忘れない~」を作曲。以後その活動は自然災害や戦災で傷ついた全国10箇所に広がり、現在も北いわて、仙台、東京、神戸、兵庫県佐用町、広島、長崎の国内7箇所で、被災者を中心とした合唱団員と共に継続した活動を行うほか、プラハ(2012)、ウィーン(2014)、バチカン・イタリア(2016)、ポーランド(2019)での海外公演を成功に導く。特に2014年10月のウィーン・聖シュテファン大聖堂での自身のレクイエム演奏は、大聖堂史上初めての日本人作曲家のレクイエム演奏として大成功を収める。また2016年には、バチカン教皇庁からの特別な許可を得て、サン・ピエトロ大聖堂でのミサ、システィーナ礼拝堂、アッシジのサン・フランチェスコ聖堂などに於いて「復興祈念、平和への祈り」と題したレクイエム・プロジェクトのコンサートを行い、好評を博す。その際アッシジで初演した「ミサ・ブレヴィス~平安への祈り~」は、バチカンにおいてフランシスコ教皇へ献呈する栄誉を与えられた。

楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。

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