斉木由美

SAIKI, Yumi (1964.7.18-)

1964年生まれ。愛知県立芸術大学卒業後、1991年渡仏。翌年パリ・エコールノルマル音楽院を卒業し、1995年パリ国立高等音楽院を第1位指名で1等賞を得、首席で卒業。2005年IRCAM講習生。日本音楽コンクール、芥川作曲賞などを受賞。これまでに、Music Tomorrow、Music from Japan、サントリー芸術財団、読売日本交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などの団体や、優れた演奏家からの委嘱新作を多数発表している。主要作品は、NHK交響楽団などのオーケストラや、Ensemble L’Iitinéraire、ALTER EGO、東京シンフォニエッタなどの国内外の現代音楽アンサンブルや演奏家たちによって、ダルムシュタット、カーン、ガウデアムス、ジョグジャカルタ、大邱、ソウル、武生などの音楽祭や演奏会で紹介されている。
2014年に岐阜現代美術館で室内楽作品による個展を開催。2015年にリリースした2枚の自作CDは、いずれもレコード芸術特選盤、朝日新聞推薦盤として好評を得た。2018年11月「作曲家の個展II」のテーマ作曲家として、サントリーホール委嘱管弦楽新作を発表、2019年3月には「ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭2019」のレジデンス・アーティストとして招きを受け、ニューヨークで室内楽作品の個展、コロンビア大学でのレクチャーなどを行なった。
作曲作品は、「音楽における時間構造への問い」をテーマにした「虫の音楽」や「変容」シリーズなどがある。近年は、音楽以外の事象や、宗教的題材などを用いて、独自の視点に基づいた音楽的時間への思索・考察を作曲作品で試みている。
現在は、東京藝術大学、国立音楽大学、同大学院で後進の指導も行っている。
日本作曲家協議会、日本現代音楽協会理事、日本著作権協会、各々に所属。アンサンブル・コンテンポラリーαメンバー。

楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。

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