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酒井 格SAKAI, Itaru(1970.3.24-)
SCISSORS CROSSING for Alto Saxophone and Orchestra Op.190(2021)
シーサス・クロッシング アルト・サクソフォンとオーケストラのための
- 楽器編成
- 2+picc.2.2.2-4.3.3.1-timp-perc:vib/tgl/xyl/glock/tam-t/anv/SD/bongo/toms/cyms/sus.cym/tamb/BD/woodblks-str, solo asax
- 演奏時間
- 11’30”
- カテゴリー
- オーケストラ
- 委嘱
- 上野耕平
- 初演
- 25 September 2021. Sapporo. Sapporo Symphony Orchestra, cond. by Kazuyoshi Akiyama, Kohei Ueno(asax)
- 曲目解説
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サクソフォン奏者の上野耕平さんから依頼を受けて2021年の夏に書いた、アルト・サクソフォンと管弦楽のための協奏曲です。2021年9月25日、札幌コンサートホールKitaraで開催された「森の響フレンド名曲コンサート〜オーケストラで出発進行!」と題されたコンサートで、上野耕平さんの独奏、秋山和慶さんの指揮、札幌交響楽団の演奏により、初演されました。
タイトルとなっている「シーサス・クロッシング」は、ハサミを広げたような形の分岐器(線路設備)のことで、蒸気機関車や貨物列車、古い電車から最新式の電車まで、様々な列車が多くの人たちの笑顔と共に行き交う様子を描いたものです。
車輪がレールのつなぎ目を通過するときの「ガタンゴトン」と言うリズムが、曲のあらゆる場面で登場するほか、加速する時に唸るモーターの音、蒸気機関車のブラスト音、駅で耳にするチャイムの音、列車の警笛、そしてATSのチャイムなど、鉄道を利用していると耳にする音が、多く登場します。
ゆったりした序奏、テンポの速い主部、ゆったりした中間部、再びテンポが速くなってドラマチックに展開したあと、サクソフォンの独奏カデンツァを経て、華やかなコーダへと続きます。
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