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加藤昌則KATOH, Masanori(1972.11.12-)
Kenbu Sansō for Piano Trio(2020)
献舞三奏 ピアノ三重奏のための
- 楽器編成
- vn,vc,pf
- 演奏時間
- 8’30”
- カテゴリー
- 室内楽(3人以上)
- 初演
- 30 January 2021. Nagano. Tatsuki Narita(vn),Tatsuki Sasanuma(vc),Masanori Katoh(pf)
- 曲目解説
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コロナ渦を節目に、和的な素材を積極的に活用しながら創作する方向に変わっていったが、いくつかの試作を経て最初に結実したのがこの作品である。初演の奏者はどちらもスペシャリストであり、この日のプログラムもピアノトリオの王道をいく中身の詰まった内容だった為、演者の高まった興奮を、少し悦に入る様なそんな世界にできないかと考えあぐね、ふと浮かんだのが剣舞であった。
会津若松で見たと記憶しているが、静と秘めた動が対比するその儀式は、厳かであり、そしてその背景にある史実に結びついて、実にドラマティックな高揚を心に生む。この剣舞を具体的に表した訳ではもちろんないのであるが、緊迫した空気や内なる激昂の様なものは、創造する上で作者の精神を高めてくれた。
比較的大きな作品が多い、ピアノトリオという編成のプログラミングの中でアンコールピースやプログラムに挿入される作品としてこの規模のものがあっても良いのではと思ってこの作品の長さを想定したが、実際に演奏してみると時間が凝縮したような、時間以上の音楽の濃さを感じるのは、きっかけになった剣舞のあの張り詰めた空気と共通するものがあるのかもしれない。
古(いにしえ)の何かに献呈する音楽による舞、それを3人で演奏するもの。そんな架空の儀式をこのタイトルの造語とした。
初演後、違う奏者と何度も再演を重ねているが、それぞれに緊迫した、濃縮した時間が現れるのも興味深いところである。
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