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山中千佳子YAMANAKA, Chikako
KOTONOHA for Violin and Piano(2017)
ことのは ヴァイオリンとピアノのための
- 楽器編成
- vn,pf
- 演奏時間
- 5’00”
- カテゴリー
- デュエット
- 委嘱
- 山田和樹
- 初演
- 17 March 2018. Tokyo. Mai Suzuki(vn),Akimi Fukuhara(pf)
- 録音
- KICC-1387
- 曲目解説
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この作品は、指揮者の山田和樹氏からの委嘱により、ヴァイオリニスト・鈴木 舞氏のデビューアルバムのために書き下ろしたものです。
お話をいただいたのは11月の終わり頃。作曲のイメージを深めるために鈴木氏の演奏を色々と聴いているうちに、秋の金色…落ち葉がきらきらと舞う情景が心に浮かんできて、それらはそのまま冒頭のピアノの音型や、ヴァイオリンが奏でる主題となりました。
タイトルの「Kotonoha」とは、言葉のこと。この「ことのは」というものは、人の心を種としてよろずの言葉に成るものだと、古今和歌集の中で詠まれています。
本来、器楽作品は言葉を持たないものですが、優れた旋律はまるで歌そのもののように伝わるのではないかと思っています。言えなかった心情、伝えておきたい思い、幾度もこみ上げる想い、しかし言葉にすると何かが足りず、溢れ落ちてしまいそうな情動を、音によって語ることができれば…そう思いながら、作曲を進めていきました。
レコーディングで、作曲者の意図をはるかに超える素晴らしい演奏をしてくださった鈴木 舞氏と山田和樹マエストロに、心から感謝申し上げます。
この曲に触れてくださる皆様に、温かく多様な「ことのは」が巡りますように。
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