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鈴木純明SUZUKI, Jummei(1970-)
GEWÜRZWOLFIE?! For String Quartet(2015)
ゲヴュルツヴォルフィー?!
- 楽器編成
- vn(2),va,vc
- 演奏時間
- 12’00”
- カテゴリー
- 室内楽(3人以上)
- 委嘱
- 全音楽譜出版社
- 初演
- 4 December 2015. Tokyo. Quartet Excelsior: Tomoko Kobayashi(vn),Momoko Yamada(vn),Yukiko Yoshida(va),Hajime Otomo(vc)
- 曲目解説
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この作品は私の近作から、《エピソードⅡ》(ヴァイオリンとピアノのための、2009年)と《ヴォルフィエド》(アルト・サクソフォン独奏とホルン、打楽器、弦楽五重奏のための、2015年)(WolfiEdo pour saxophone alto et sept instruments)を素材としている。それは「episode」を同じ接頭語で始まる「épice(仏)=香辛料」に変換、さらに独語訳した「Gewürz」に、モーツァルトのヴォルフガンクの愛称である「Wolfi」を足した、風変わりなタイトルの造語ともなっている。《ヴォルフィエド》では、モーツァルトのホルン協奏曲第2番変ホ長調K417が借用されたが、その「狩り」のイメージから(ホルンという楽器は、1650年頃のフランスの狩猟用ラッパに由来する)、今回の作品ではさらに、弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調K458《狩》が登場する。私は留学時代、フランスのTVチャンネル「フランス2」で、毎週日曜日の深夜に放映されていた狩猟専門番組『Chasseur de France(フランスの狩人)』を観るのを楽しみにしていた。この作品には、森を悠々と走り回る狩猟犬のイメージ、またモーツァルトの音楽から私が思い描く、ヨーロッパののどかな田園風景が反映されているかも知れない。
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