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加羽沢美濃KABASAWA, Mino(1972.12.1-)
SONG OF THE WAFTING BREEZE for Two Guitars(2024)
風のうた 2本のギターのための
- 楽器編成
- gt(2)
- 演奏時間
- 7’30”
- カテゴリー
- デュエット
- 委嘱
- Hakujuギター・フェスタ2024
- 初演
- 18 August 2024. Hakuju Hall. Shin-ichi Fukuda(gt),Kiyoshi Shomura(gt)
- 曲目解説
-
対照的な性格を持つ二曲で構成したギター・デュオのための作品。
ギターによる歌曲のような作品をコンセプトに創作した。
風が歌うように、そして風が踊るように…。
二本のギターの溶け合う多彩な音色と、ぶつかり合う技巧的な組曲。
I.Song
柔らかな日差しや暖かい緑を彷彿させるホ長調で情景を描いた。冒頭、メロディの入るタイミングを敢えて拍の頭からずらすことで浮遊感を生んでいる。徐々に声部が重なり合い、二本のギターが交差しながら、風が重なり合うように進み、ラストは拍子を変え、新たな世界を予感する様に優しく消えていく。
II.Dance
一曲目の同主調であるホ短調のこの曲は、哀愁を帯びたコラールで始まる。一つのコードの中でゆっくりとエネルギーを溜め、少しずつうねりを生じさせる。それぞれが、エキサイトしながら、時に切なく、虚しく、妖艶に、変化を重ねていく。中間部では、二本のギターがソロで対立しながら徐々に調和する。クライマックスでは、シンコペーションと三連符という特徴的なリズムを対立させ、音程もぶつかり合い、激しくコーダへと向かっていく。
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