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加藤昌則KATOH, Masanori(1972.11.12-)
THEY MAY BE ALIKE for Marimba and Percussion(2024)
ゼイ・メイ・ビー・アライク マリンバと打楽器のための
- 楽器編成
- mar, perc
- 演奏時間
- 6’00”
- カテゴリー
- デュエット
- 初演
- 27 February 2024, Nagoya. 28 February 2024, Kyoto. Daichi Kutsuna(mar), Takeshi Kubota (perc)
- 曲目解説
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「フロフレイマ」(全音楽譜出版社刊)という、窪田健志君が委嘱してくれて書いたヴィブラフォンのための曲がありますが、意識的にこの作品とは対をなす性格の音楽にしました。
というのも彼はもともと、ある程度メロディアスな作品を期待していたようです。「フロフレイマ」は様々な演奏家に取り上げられている作品になりましたが、技巧と瞑想に満ちた神秘的な傾向を持った音楽なのです。
彼にお嬢さんが生まれた知らせを受けた時、プライベートでも親しくさせてもらっていることもあり、思わず「お祝いに何か書くよ」と言ったのがこの曲誕生の経緯なのですが、ずっと脳裏にあったメロディアスな作品というアイデアは、この時まさに具体化しました。
親子というのはどこかしら似たところがある。子供の若いうちは親と似ているところを毛嫌いしたりなんかもするかもしれませんが、似ていることを受けいれた時に大人になった自分を実感したりとか、周りも似ている親子の仕草などに触れるとなんとも微笑ましく、羨ましく、なんてことがあったりするものです。種類の違う楽器で、同じ動きをしたり、反対の動きをしたり、常に関連しあう動作から多彩な響きを生み出していくのがこの作品のテーマです。「似たもの同士」の英訳のようなものがタイトルで、そんな関連し合う動きを親子の関係に置き換えて音楽的にコミカルに表現してみました。そしてこの事象はなんとも明るく幸福にさせてくれます。
楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。