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長生 淳NAGAO, Jun(1964.3.1-)
SYMPHONY No. 3 “FOR IDEAL CIRCLE OF SEASONS”(2018)
交響曲第3番《四季連禱》
- 楽器編成
- picc, fl(2), ob, eh, bn(2), Ebcl. Bbcl(3), acl. bcl, ssax, asax(2), tsax, bsax, hrn(4), tpt(3), trbn(3), euph, tuba, cb, pf, timp, perc(5):sizzle cym/sus.cym/SD/wind chime/tam-t/anvil/finger cym/bongo/conga/tamb/BD/glock/xyl/vib/t-bells/mar
- 演奏時間
- 27’00”
- カテゴリー
- 吹奏楽/木管・金管アンサンブル
- 委嘱
- ヤマハ吹奏楽団
- 初演
- 23 June 2018. Hamamatsu. Yamaha Symphonic Band, cond. by Nobuya Sugawa
- 録音
- YCCS-10079
- 曲目解説
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ヤマハ吹奏楽団さんからのはじめての委嘱で《波の穂》を書いたのが2000年、それから2003年まで毎年《蒼天の滴》《翠風の光》《楓葉の舞》と続きまして、その4曲まとめて《四季連禱》とよびならわしています。その後2018年にその四季連禱の再構成というお話を同楽団よりいただき、できあがったのがこの曲です。その際、抜粋・縮約版、組曲といった案もありましたが、交響曲として書かせてほしいと申し出て快諾いただきました。
組曲と交響曲として書くのとで何が違うのか。伝統的な形式を尊重しおおむね急緩舞急の構成にしていますが、とくに今の時代、形式だけで交響曲を名乗ってよいとは思いません。
いかに時間構成するかはやはり大事な柱で、元曲と楽章をそのまま一致させていないのもそのため。楽章は順に秋・冬・春・夏がテーマなので、それぞれ楓葉・波の穂・蒼天・翠風が主ではありますが、他の曲のモティーフも使っています。また所によりオーケストレーションを変えたり、変奏したり、新たな部分も書き足したり、で元曲とは結構違う流れを作っていまして、この形ならではの、新しい時間を生み出せたと自負しております。
加えて、普遍的なメッセージを伝えるものであるということも大事と考えております。この《四季連禱》では、四季に事寄せ、すこやかな季節の巡り、ひいてはあるべき姿であれとの祈りです。人は人らしく、音楽は音楽らしくありますように。
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