西村 朗NISHIMURA, Akira(1953.9.8-2023.9.7)

TAPAS, Concerto for Fagotto, Percussion and Strings(1990)

〈タパス〉(熱) ファゴット、打楽器と弦楽のための協奏曲

楽器編成
perc(4), str(5-12.4-10.3-8.2-6.1-4), solo bn
演奏時間
16’30”
カテゴリー
オーケストラ
委嘱
第11回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
初演
1990. Kusatsu. The Orchestra of The 11th Kusatsu Summer Music Festival, cond. by Tokuhide Niimi, Isamu Magome(bn)
録音
CAMERATA/32CM-175, CMCD-99052
曲目解説
ヨーロッパを中心に大活躍されている、わが国の誇る名ファゴットプレーヤー、馬込勇さん に捧げるべく作曲。馬込さんと話し合った末、オーケストラは、打楽器と弦楽の組み合わせにし、管楽器を用いないことにした。弦楽の人員は増減が可能である。馬込さんの卓抜なヴィル ティオージティが、大胆に発揮されうるような作品にしたかった。曲は3つの部分から構成されている。第一の部分は、ポルタメントによる曲線的な音の動きに、メリスマが加わったファゴットのメロディ・ラインを軸に展開する。ファゴットの重音奏や、弦楽の複雑な倍音を発生させる特殊なフラジオレット奏も聴かれる。第二の部分は、複合三拍子のリズムに乗って進行する。この部分での打楽器パートには、韓国の伝統的な宗教音楽(巫楽)の影響がみられる。第三の部分は、アレグロ・ヴィヴァーチェで、ボンゴやコンガの八分音符の律動と弦楽の持続音によって始まる。律動の反復の中、曲は高揚してゆく。大型の管楽器でありながらも、すぐれた運動性能を持ったファゴットの魅力をここに活かしてみたかった。 なお、タパスとは、古代インドの概念で、瞑想、修業を通し、人の肉体の内に生じる「熱」のこと。その熱の高まりによって超自然的な力が修業者にそなわるという。ここでは、魂の熱といった程度の意味である。

楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。

PAGETOP