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茂木宏文MOGI, Hirofumi(1988.1.8-)
MEMORY OF WAVES Concerto for Violin and Orchestra(2014)
波の記憶 ヴァイオリンとオーケストラのための
- 楽器編成
- 2(=picc).2.2.2-4.2.3.1-perc(3):BD/Chinese cym/sus.cym/whip/ant.cyms/tbells/tam-t/tgl/vib-str(10-8-6-6-4), solo vn
- 演奏時間
- 10’00”
- カテゴリー
- オーケストラ
- 初演
- 8, 9 March 2014. Yamagata Terrsa Hall. Yamagata Symphony Orchestra, cond. by Norichika Iimori, Ran Matsumoto (vn)
- 曲目解説
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全体は大きく分けて4つの部分から出来ています。オーケストラとヴァイオリンの対話から始まり、ヴァイオリンのソロを経て、オーケストラと協働しながらもその存在は隠蔽され始めます。そして、再び対話をしながら曲は静かな余韻の中で終わります。
この作品のテーマである波は私に永遠を感じさせるものですが、同時に刹那的な心象をも私に与えます。そして、それは生命に欠かせない運動でもあります。
波に育まれるものもあれば、失われるものも同時に存在し、時として生きとし生けるものへの脅威にもなります。
晴れた日の日中は、とても鮮やかで悦びを感じさせてくれますが、夜の波はどこか不安で恐怖を感じます。しかし、こんな子供じみたことを考えながらも、この現象は人を寄せ付けない荘厳さをも漂わせていると私は思います。
このように変幻自在な波の「断片」をこの曲では主題としています。しかし、その波を自然描写的に扱うのではなく、波と生命、波と人間との関わりを通して感じられる世界を描きたいと私は思いました。
それは時に緩やかに、時に唐突に、時に感傷的に描かれます。ヴァイオリンは一つの生命体であり、オーケストラはそれを包む「波」のような関係で進行します。
ヴァイオリニストのテクニックを駆使するような華麗な協奏曲ではなく、感傷的な側面もありつつ、独奏者の内面的、精神的な表出力に期待して書いた作品でもあります。
第3回山響作曲賞21受賞作品。
楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。