- 日本語
- ENGLISH
西村 朗NISHIMURA, Akira(1953.9.8-2023.9.7)
TAMAYURA,for Guitar Solo(2010)
玉響 ギター・ソロのための
- 楽器編成
- gt
- 演奏時間
- 10’00”
- カテゴリー
- ソロ
- 委嘱
- 全音楽譜出版社
- 初演
- 2010. December 3,Tokyo. Daisuke Suzuki(gt)
- 曲目解説
-
ギターのための作品は、ギター三重奏のための〈ピパ〉(1989/全音)ー作のみだったのでこれが二作目、初めての独奏曲である。名手、鈴木大介さんによる初演を願って作曲した。
曲は、高音域のトレモロ奏による線描、二分法、三分法、四分法のハーモニックス奏による点描、開放弦を生かした分散和音やドローン風の通奏音を伴う旋律などによって構成されている。
タイトルの〈玉響(たまゆら)〉は、「しばしの間」「かすかな存在や気配」を表す古語。方丈記に「玉響も心を休むべき」の一節、万葉集に「玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今日の朝(あした)に恋うべきものか」(万・2391)がある。「玉響」を「たまゆら」ともよんだところからできた語とされ、玉がゆらぎ触れ合うことのかすかなところから、「しばし」「かすか」の意に用いられたという。語感の美しい古語である。
楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。