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西村 朗NISHIMURA, Akira(1953.9.8-2023.9.7)
LOP NUR,for 10 Players(2022)
ロプノール(彷徨える湖) 10奏者のための
- 楽器編成
- fl(=picc),cl,perc(2),pf,vn(2),va,vc,cb
- 演奏時間
- 17’00”
- カテゴリー
- 室内楽(3人以上)
- 初演
- 2023. February 5,Tokyo. Ensemble Nomad,cond. by Norio Sato
- 曲目解説
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「ロプノール(Lop Nur)」は幻のごとき湖である。かつて秘境の広大な砂漠にあって彷徨うように姿を現し、姿を隠し、出現と消滅を繰り返したという。エキゾチックな都、楼蘭をも育んだその湖は今どこにいるのか。荒れつつあるこの星の大地の底を彷徨うのか、あるいはまたそこに生きる人々の精神界の内奥の秘境の砂漠に潜んでいるのか。
ロプノールは豊かで美しい湖だったという。しかしこの曲は、湖の神秘的な美観を描こうと欲したものではない。ロプノールを希求しその新たな出現を切望する思いを描こうとしている。今日を生きる人々の思い、砂漠化してゆく大地の思いを。
曲は、冒頭に現れるフルートの水滴のようなモチーフの増殖によって全体が形作られている。曲調の変化は揺れ動いて大きく、響きには多彩な旋法が織り込まれている。
広域世界の音楽の魂を求めて巡礼する「アンサンブル・ノマド」。この類を見ない傑出したアンサンブルに新作を献ずることになった時、私の中で眠っていたこの湖が目を覚ました。ロプノールは秘境も厭わぬ音楽の巡礼者「ノマド」に出会い、ここに再び甦る。そうした願いと幻想に酔いしたりつつ、2022年の夏から秋にかけて作曲。
結成25年。ますます熱く世界が注目する「アンサンブル・ノマド」と鬼才・佐藤紀雄氏に尊敬と祝意を持ってこの曲を捧げる。(初演プログラムより)
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