- 日本語
- ENGLISH
池辺晋一郎IKEBE, Shin-ichiro(1943.9.15-)
BIVALENCE X,for Two Mandolins(2013)
バイヴァランス X 2つのマンドリンのために
- 楽器編成
- mand(2)
- 演奏時間
- 9’00”
- カテゴリー
- デュエット
- 委嘱
- 全音楽譜出版社
- 初演
- 2013. Tokyo. Masataka Hori,Kuniaki Takahashi
- 録音
- TCR2021A
- 曲目解説
-
マンドリンは「リュート属」の楽器である。リュートは、アラブ、ペルシャ地域で古くから好まれていた「ウード」から生まれた。80年代の数年間エジプトでの仕事に携わっていた僕は、このウードに親しんでいる。その経緯なのか、あるいはおびただしい数の演劇音楽でマンドリンのために作曲した経験が少なくないからなのか、これまでに2度、マンドリン・オーケストラ作品を書いている(全音楽譜出版社刊)。現代においてメジャーな楽器とは言えないかも知れないが、魅力的な楽器だ。
そこで、同じ楽器のデュオである拙作「バイヴァランス」シリーズにマンドリンを連ねさせようと考えた。
チェロ、ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、オーボエ、コントラバス、打楽器、サクソフォン、トランペットにつづく「Ⅹ」である。
マンドリンが歌えば、それはイタリアだ。その通念に敢えて抗わず、そのイディオムに寄り添いながら、新しい光をこの楽器に当ててみたい、可能性に賭けてみたいと考えた。おそらく多くはないであろうマンドリンのデュオ作品として。
楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。