長生 淳NAGAO, Jun(1964.3.1-)

LE REGARD DROIT for Saxophone Quartet(2020)

ましろきまなざし

楽器編成
ssax,asax,tsax,bsax
演奏時間
13’00”
カテゴリー
吹奏楽/木管・金管アンサンブル、室内楽(3人以上)
委嘱
公益財団法人文京アカデミー(文京シビックホール20周年記念公演)
初演
27 September 2020. Tokyo. Member of Siena Wind Orchestra
曲目解説
公益財団法人文京アカデミーの委嘱により2020年に作曲。文京シビックホールの20周年記念作品ですので、祝賀の気配をただよわせたかったのですが、コロナ禍のただ中にあって感じ考えたことが滲み出る曲となりました。
「武士は食わねど高楊枝」。私は武士ではないので、そのように弱みを見せずに品位を保つことなど出来はしませんが、いえ、出来ないからこそ、なのか、そういった矜持に憧れる気持ちはあります。なにを大切に思うかは人それぞれながら、その大切なものを困難な状況にあっても見据え続けるまなざし。フランス語の “droit” には「まっすぐな」だけでなく「正しい」という意味もあり、それもあわせて “Le regard droit”。日本語では意訳的に《ましろきまなざし》としました。曲は、矜持に憧れ保つべく、足掻き抗う姿、といったことになりましょうか。「見据え続けた先」には、当初は単一楽章のうちにたどりつく心算でしたが、もっと距離感がほしいと考えなおし、急/緩急の2楽章構成とし、曲尾においても、到達というよりは片鱗を垣間みせる形としました。なにか延長線上といったものを感じ伝える演奏であるといいなと願っております。

楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。

PAGETOP