水野修孝MIZUNO, Shuko(1934.2.24-)

SYMPHONY No.2 "Sakura"(1994)

交響曲第2番〈佐倉〉

楽器編成
2(II=picc)+picc.2+eh.3(III=bcl).3-4.4.3.1-perc(7)-str
演奏時間
38’00”
カテゴリー
オーケストラ
委嘱
佐倉市民音楽ホール
初演
[First version] 6 May 1991. Sakura City Concert Hall (Chiba). Tokyo Symphony Orchestra, cond. by Naohiro Totsuka [Second version incorporating revisions on the 4th movement] 3 November 1999. Sakura City Concert Hall (Chiba). Tokyo Symphony Orchestra, cond. by Naohiro Totsuka
録音
28CM-587
曲目解説
佐倉市民音楽ホールの委嘱により1991年2月に完成。同年5月6日に十束尚宏指揮、東京交響楽団によって演奏された。本書は第4楽章を改作し、1999年11月3日十束氏と東京交響楽団により再演(改作初演)されたものである。4楽章より成り、ひとつの中心モティーフが全部の楽章を統一している。全曲は私が長年追求してきたサウンドの展開と発展であり、文学的情景を描写したりする標題音楽ではないがしかし佐倉を含む私の住む北総の自然が無意識に作用しているような気がする。
 第1楽章は発展する大規模な楽想の提示部であり、第4楽章がその再現部と考えることができる。そして中間に緩やかな第2楽章とリズム楽章である第3楽章が置かれている。
 第1楽章では全オーケストラのサウンドのダイナミックで複雑な変化を追求しており、これは現代人の内面的な無意識に対応しているといってもよい。第2楽章はメロディーとハーモニーの楽章で、発送の源は私の住む北総地域の風土と関係があるかもしれない。とくに印旛沼周辺の茫然たるひろがりと静けさが感覚の基にある。第3楽章はリズム中心であるが、日本人の感覚の基本にある“わらべ歌”の音程にブルース的な薬味を加えた。リズムはジャズやロックをはじめ二十世紀になってから世界中の人々のリズム感を変質させてきたアフリカ人のポリリズムを体験した感覚で、リズムの饗宴を構成した。現代日本人の新しいリズム感、つまり“ビート感覚”に対応するものと思っている。第4楽章は第1楽章の再現を含んでいるが、茫然とした風土からたち上がる霧は次第にふくれあがり、オーケストラは膨張を続け爆発する。輝く大空に広がる雲の饗宴は光に包まれ第1楽章の再現を経て大きな夕映えのなかで消える。

楽器愛好家や音楽教育に携わる方々に幅広い楽器・教材を提供しています。

PAGETOP