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イメージを膨らませながら、テクニックを身につけていけるピアノ曲集!

作曲家・小山和彦による、オリジナルのピアノ曲集です。身の回りの自然や小さな生き物をテーマに、各曲に「旋律と対旋律」「アーティキュレーション」「手の交差」「アルペジオの受け渡し」などのテクニック上のポイントを設定しており、それぞれの曲がどんなイメージなのか想像を膨らませながら、作品のイメージを実現させるためのテクニックを身につけていくことができます。作品理解の足掛かりとなる解説と、学習の助けとなる練習アドバイスも掲載しているので、レッスンでのご使用にもおすすめです。
1巻にはバイエル後半~ブルクミュラー程度、2巻にはブルクミュラー~ソナチネ程度でチャレンジできる作品を収載しています。

表紙

ピアノ・ビレッジ 1 蛍の星座

バイエル後半~ブルクミュラー程度

菊倍判/48頁/定価1,540円[本体1,400円+税10%]
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表紙

ピアノ・ビレッジ 2 いつかみた夢

ブルクミュラー~ソナチネ程度

菊倍判/56頁/定価1,540円[本体1,400円+税10%]
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作曲者より

『ピアノ・ビレッジ』は、おおよそ8年前から少しずつ書き進めた小品をまとめた曲集です。多くの曲では、自然や小さな生き物をタイトルにしていますが、このようなテーマを中心に作曲をしてみて、改めて繊細な日本の季節の移り変わりと自然の表情の豊かさに気付かされました。そして、私たちの身近にいる昆虫や鳥などの小さな生き物は、ただ私たちと共生しているだけではなく、時には人々の生活を支え、さまざまな季節の情景を演出してくれていると再認識するようになりました。
近年はインターネットの普及によって、あらゆる情報を得ることができます。自宅に居ながらにして、地球上のありとあらゆる場所の画像や動画を閲覧することが可能になりました。しかし、一期一会の瞬間に出会うことや、その場の空気を感じることは、外に出ないと味わえない貴重なものだと思います。この曲集のいくつかの曲を演奏し、聴いていただくことによって、身近な自然や生き物に愛着を持つきっかけになれば、作曲者として嬉しいことです。
さて、私がピアノを習い始めた頃を振り返ると、初期の段階で意識して学んでおけばよかったと思うことがあります。それは、リズム、腕や手の自由な使い方など多岐にわたりますが、最も大切なことの一つは、楽譜をしっかり読み込んだ上で、音楽のイメージと表現とを結びつけることだと感じています。このため、それぞれの作品を作曲する際にはそのようなテクニック上の観点も考慮し、ポイントならびに練習アドバイスとして、解説に盛り込みました。
自然の一コマを凝集して絵画的な音楽としてまとめた短い作品が、無限に広がる自然へと皆さんを誘い、かつ音楽的な表現と演奏上のテクニックとを融合させることに、役立てていただけましたら幸いです。
小山 和彦

プロフィール

小山 和彦(こやま かずひこ)

小山 和彦(こやま かずひこ)

国立音楽大学作曲学科卒業時に有馬賞受賞。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。第56、57回日本音楽コンクール作曲部門にて入選(室内楽作品)と第2位入賞(管弦楽作品)。1997年第4回ピアノデュオ作品による国際作曲コンクール連弾部門第1位入賞。1998年第9回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門入選。2000年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲作曲賞(特級)、および2003年度(A1級)、2004年度(コンチェルト部門)ピティナ・ピアノコンペティションにて課題曲採用。2013~2015年宮城県登米市市民歌制定委員会委員長。
現在、宮城学院女子大学教授、国立音楽大学非常勤講師。一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)名誉評議員。特定非営利活動法人日本現代音楽協会、一般社団法人日本作曲家協議会、宮城県芸術協会、日本音楽表現学会各会員。
主な作品に、交響曲(1998)、ピアノ協奏曲第1番(2008)、〈風雪の舞〉十三絃箏、十七弦箏五重奏のための(2009)、ピアノ協奏曲第2番(2013)、〈道の彼方へ〉ファンファーレオルケストのための(2013)、オーケストラのための協奏曲(2015)、ピアノ協奏曲第3番(2018)、ピアノ協奏曲第4番(2021)、オーボエ、ファゴットとピアノのためのトリオパルティータ(2023)がある。

曲を聴く

解説&練習アドバイス

解説練習アドバイス

曲集の冒頭には、それぞれの作品についてのテクニック上のポイントならびに、作品のイメージを膨らませるうえで参考にしたい楽曲解説と、示唆に富んだ練習アドバイスを掲載。イメージを音にするという音楽的な表現と、それを実現させるための演奏上のテクニックの、両方を深めることができます。

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