“ハーモニカのバイエル”
複音ハーモニカ奏者必携「虎の巻」
巨匠・佐藤秀廊による、ハーモニカ奏者必携の教本。入門・初級編、中級・上級編、アンサンブル編の3巻から成り、全国のハーモニカ教室から独習者まで幅広く活用されています。また、練習曲の模範演奏を聴くことができるCDも発売されています。全日本ハーモニカ連盟推薦図書、日本ハーモニカ芸術協会の指定図書。
特徴
ハーモニカの持ち方や吹き方について図版を使って分かりやすく解説しながら、実際に練習曲や応用曲を吹きながら学んでいきます。
《第1巻「入門・初級編」》
ハーモニカの持ち方や呼吸法、独奏に欠かせない3穴奏法やベース奏法までをじっくり学ぶことができます。
《第2巻「中級・上級編」》
ヴァイオリン奏法やマンドリン奏法といったプロフェッショナルな奏法を学びます。佐藤秀廊の名編曲「荒城の月
(幻想的変奏曲)」も収載しています。
《第3巻「アンサンブル編」》
佐藤秀廊の志を受け継いだ斎藤寿孝が著したもので、アンサンブル用各種ハーモニカの基礎知識、アンサンブル用編曲集を収載。また自分で編曲に挑戦できる編曲技法入門も収載し、入門者から上級者まで幅広くご利用いただる内容になっています。
教本に準拠した模範演奏やカラオケを収載したCDも発売しております(全3巻)。
ラインナップ
背景・歴史
佐藤秀廊が最初にハーモニカ教本を上梓したのは昭和6年(1931年)、春陽堂という出版社から発刊された《ハーモニカの奏法》と題するかなりボリュームのある教本でした。昭和13年(1938年)に同じ春陽堂から《ハーモニカ音楽学校》という本を出版。その後、昭和54年(1979年)に上梓されたのが《標準ハーモニカ教本》です。
以降《標準ハーモニカ教本》は、佐藤門下の指導者たちによる討論が重ねられ、改訂されてきたのです。

佐藤秀廊(さとう・ひでろう)
明治32年(1899年)東京神田に生まれる。大正11年(1922年)ごろ、当時は玩具視されていたハーモニカに、分散和音奏法、ヴァイオリン奏法、マンドリン奏法などの日本的奏法を創案。これを高度に生かした編曲によって芸術性を高め、ハーモニカ音楽に新機軸をひらいた。ハーモニカ研究集団〈佐秀会〉を結成し、後進の指導とハーモニカ音楽の普及発展に貢献。昭和50年(1975年)〈久留島武彦文化賞〉受賞。昭和54年(1979年)ハーモニカのバイエルといわれる《標準ハーモニカ教本》を執筆、同時に曲集を出版する。昭和62年(1987年)〈勲四等瑞宝章〉叙勲。毎年避寒で滞留する台湾・高雄市の市長から〈口琴大師〉の称号を受ける。平成元年(1989年)《生涯現役・佐藤秀廊の卒寿を祝うコンサート》を東京で開催。全日本ハーモニカ連盟理事長、日本ハーモニカ芸術協会(佐秀会)主宰をつとめ、平成2年(1990年)10月没。享年92歳。

斎藤寿孝(さいとう・じゅこう)
昭和13 年(1938 年)東京浅草に生まれる。「第16回全日本学生ハーモニカ・コンクール」に優勝。作曲を東京芸大の下総皖一教授に師事。1963年中央大学法学部法律学科卒。大学では指揮者として活躍。卒業後はコーチとして後進を指導。全日本ハーモニカ連盟より第6回『日本ハーモニカ大賞』を受賞。1991年、アメリカ・デトロイト市で開催された「ワールド・ハーモニカ・チャンピオンシップス」アンサンブル部門で優勝。現在、全日本ハーモニカ連盟理事長、日本ハーモニカ芸術協会大師範、ハーモニカ振興会本部講師、NHK学園講師、読売・日本テレビ文化センター講師、テイチク・レコード所属アーティスト、世界ハーモニカ大会、アジア太平洋ハーモニカ大会審査委員等、プレーヤーとして指導者として活躍中。
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