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オケ/室内楽の最近のブログ記事


 
ヤマハ銀座店で新刊の「プーランク ピアノ協奏曲」のポケット・スコアを大きく取り上げて下さってます!
こちらこそ感謝!!です。
 
 
ぜひお店に見に行ってみてみよう。
 
そして手に取ってみよう。
唯一出版されているフルスコアです。買ってみよう。
 
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「あー、なんで音大の図書館にいってもスコアがないねん!!」

 

いままでこのような苦い経験をされた音楽愛好家、研究者、演奏家の方も少なくないかと思います。

 

フランシス・プーランクの音楽をこよなく愛する人、彼の音楽を聴くのがたいへんお好きな方、
個性的なプーランクの楽譜に興味あるマニア・専門家の方、など
多くのプーランク・ファンの皆さんがこのスコアの登場をお待ちかねだった(と思います) 

●プーランク:ピアノ協奏曲ピアノ独奏とオーケストラのための協奏曲。1949年作曲)

のオーケストラ・スコアが、幾多の校訂、校閲の作業を経て、いよいよ全音スコアで出版されます。

世界初出版! 
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発行は 2017年12月15日 の予定です。
ぜひご注目いただき、今からご予約いただいて、楽しみにお待ち下さい。
 
 
 


チャイコフスキー最後の大作で名曲の『交響曲第6番《悲愴》』は様々なエピソードが語られ、今も少なからず論議を残しています。
音楽好きな皆さんもよく利用されているウィキペディアで、この作品に関するページ「交響曲第6番 (チャイコフスキー)」 において、2016年12月に全音から出版しましたチャイコフスキー《悲愴》のリニューアルのスコアに掲載した『スコア制作ノート』が参考文献として取り上げられ、第4楽章の速度標示の問題についての項目が改稿(書き換え)されています。
 
詳細についてはWikipedia(日本語版)のページをご覧下さい。
 
 
 
リニューアルした新しいゼンオンスコア《悲愴》はこちら ↓ ↓ 
 
 http://shop.zen-on.co.jp/p/897123
 
(内容紹介)
スコアはひとまわり大きなA5判サイズになって見やすくなり、新しいきれいな浄書です。
スコアの制作に当たり、Breitkopf&Hartel社のスコアとパート譜を基本として、作曲家の自筆スコア、初版のスコア、またチャイコフスキー自身が編曲した4手ピアノ版をはじめ、Muzyka/Schott社のチャイコフスキー新全集のスコアおよび校訂報告などを資料として現在可能な限り正確な記譜に努めています。その校訂報告も併せて掲載。
特に第4楽章の速度標示については、詳細な報告つきでチャイコフスキー自身が記したものと後世の手によって記されたものが区別できるようになっています。
 
(mkt)
 
 
 


全音ピアノライブラリーの『エルガー ピアノ曲集』(ISBN978-4-11-160955-0で解説を書いていただいている等松春夫さん(国際政治学者、英国エルガー協会会員)が、NHK Eテレの番組〈ららら♪ クラシック〉(土曜日午後9時30分〜放送)に解説者として出演されます。
 
放送日: 2016年9月3日(土) 午後9:30~午後10:00(30分)[Eテレ (021)]
 
 
 
演奏されるのはエルガーの名曲《エニグマ変奏曲》の『ニムロッド』です。
ゲストは佐野史郎さん。
興味ある方はぜひご視聴下さい。
 


明日7月9日(土曜日)はレスピーギの誕生日です。1879年生まれですので、3年後には生誕140年目を迎えることになります。因みに今年2016年はレスピーギの没後80年に当たりますが、あまり盛り上がってないようで、オーケストラの公演では4つか5つの団体がプログラムで意識的に取り上げるくらいで、むしろ吹奏楽の分野で積極的に『ローマの松』を演奏しようとしているといった状況でしょうか。オーケストラが演奏する作品は、以前にくらべれば滅多に演奏されない作品(『教会のステンドグラス』『風変わりな店』など)が取り上げられるようになってますが、別の見方をすれば、ローマ三部作を一夜で演奏するような強者オケは東京のコンサートでもほとんど見当たらないといった感じです。
 
全音では以下の3つのオーケストラ作品のポケット・スコアを出版しています。
 
 
1. ソロモンの夢/2. 夜明けのベルキスの踊り/3. 戦いの踊り/4. 狂宴の踊り
A5判/112頁/定価 1,500円(本体)
 
 
1. チルチェンセス/2. 五十年祭/3. 十月祭/4. 主顕祭
A5判/176頁/定価 1,836円(本体)
 
 
1. ボルゲーゼ荘の松/2. 地下墓地(カタコンブ)脇の松/3. ジャニーコロの松/4. アッピア街道の松
A5判/88頁/定価 972円(本体)
 
 
 
ところでレスピーギのオーケストラ曲は、ローマ三部作(噴水、松、祭)の他にも魅力的な作品が多くあります。(全音では『噴水』のスコアの出版がなくてすみません、汗)
 
●「第3組曲」のシチリアーナが有名な『リュートのための古風な舞曲とアリア』は3つの組曲から成り,いわゆるイタリア・ルネッサンスの時代に作られた音楽をオーケストラ曲として蘇らせています。
『ロッシニアーナ』は4曲で構成された組曲で、そのタイトル通り、ロッシーニの曲に基づいていますが、彼のあまり知られていない晩年の小曲から、それぞれの曲の性格に合わせたパレットを用いて描き出しています。締めの第4曲「純血のタランテラ」は『風変わりな店』にある曲とも共通する,いかにも陽気で情熱的なイタリア舞曲タランテラで、第3曲までのしめやかな雰囲気とは一変してしまうところが一興です。
『教会のステンドグラス』は旧約聖書の世界を、壮大なパノラマ映画のように分厚いオーケストラで描いた作品でやはり4つの曲で構成されていますが、元はピアノ曲として書いた作品をオーケストラに編曲しています。最近は吹奏楽アレンジでも広く演奏されています。最も印象的なのは第2曲「大天使ミカエル」のクライマックスで鳴らされる銅鑼(タムタム)の大音響でしょう。
『鳥 Gli Ucceli は、17世紀のクラヴサン曲を小編成のオーケストラのために編曲して5楽章の組曲としたもので、『リュートのための〜』に近い種類の作品とも言えますし、またある意味レスピーギ流の古典組曲(古風な舞踏組曲)のスタイルの作品とも言えるでしょう。爽やかで可愛らしい曲ばかりが並んでいます。ラモーの曲による第3曲「雌鳥」は特徴的な鋭い音形が印象的で面白いですが、ご年配の方にとっては終曲「郭公」が懐かしいFM番組のテーマ音楽として耳に残っているのではないでしょうか。
『ボッティチェリの3枚の絵』も小さな編成のオケのために書かれ、ボッティチェリが遺した3枚の名画の独特な雰囲気や印象を『三部作』とは違うタッチで描いた佳曲です。しかし巧みなオーケストレーションにより、小編成ながら大変色彩的に書かれています。所々ヴィヴァルディなどイタリアの先輩作曲家を思い起こさせる瞬間を潜ませている(?)のが面白いです。
● 最後に紹介する『ブラジルの印象』は3曲から成る組曲で、フランス六人組のミヨーが表現するブラジルとは異なる視点や表現で、ブラジルの土俗的な風土や民族性を聞かせてくれる興味深い作品です。ブラジルの広大な空の下の夜の静寂を表したような第1曲、密林に潜む古い遺跡を描いた第2曲「ブタンタン」は何匹かの蛇が出てきそうな不気味な情景の音楽で、危機的戦慄の瞬間を感じさせる部分もあります。終曲はブラジルの特徴的なダンスのリズムや歌が聞こえますが、熱狂的な音楽とは違い、あくまでもインプレッションの気分を損なわない曲調で仕上げられています。
 
お粗末様
 


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