ピアノを習い始めたばかりの生徒さんに「どう指導したらいいか・・・自信がない」という方がとても多いと聞きました。自分も、ピアノを教えた経験がありますが、どうしても“過去に使った教材”に手が伸びてしまい、生徒さんの特性に合わせるレッスンは難しいものだという実感を持っています。
生徒さんの個性は、当然ながら十人十色です。
ですが、その導入指導において、生徒さんの個性、可能性を広げながら、音楽的にテクニックや表現力を身につけられる教材があります。それが『はじめてのギロック』です。
よく「ギロックを発表会で使っています」という声を耳にします。
ギロックの曲って本当に魅力的ですよね!
ですが、ただ“いい曲”なだけではないのです。
ピアノ教師の経験もあり、音楽教育に長く携わってきたギロックは、ピアノを弾く子供達の手のことはもちろん、初歩のうちから4期の様々なエッセンスを体験できるように、配慮して作曲しています。
ギロックの作品のなかで、最も初期に使うのが『はじめてのギロック』です。5指ポジションからスタートし、少しずつ進歩していきます。
ですが、曲集には「指導のしかた」がたくさん書いてあるわけではありません。
この曲集をもっと効果的に使いながら、現場のピアノ教師の目線で「導入指導」でより上達に導くための指導法を書いたのが、
(今野万実:著/全音楽譜出版者 刊)
「もっと力を抜いて!」「レガートはなめらかに!」
そう言われても、子供にはその感覚がまだわからないことが多いはずなのです。わからないのは、子供のせいではなくて、伝え方にも改善点があるかもしれません。
この本では、「子供の目線」に立って、より子供に伝わりやすくするための様々なアイディアが、惜しげもなく披露されています。
ボールやクリップ、木製トング、はかり等・・・見るだけでも楽しくなるようなグッズを使い、教育的エッセンスがたくさん詰まったギロックの作品をベースに、導入指導にぐんと自信が持てる、そんな内容になっています。
是非、ご参考になさってみてください。