HOME   >   和楽器

和楽器の最近のブログ記事

先日、無事に『いとあやし』が校了し、ただいま絶賛印刷製本、CDプレス中です。
発売まであと10日ほどですので、今しばらくお待ちください!
「いとあやし」特設ページにて、曲の一部ではありますが、全6作品の試聴ができますので、ぜひぜひアクセスしてくださいね。
 
今回、いぶくろ先生は「怪談」をテーマに作曲をされましたが、決して聴く人にド直球の恐怖体験をさせたいわけではなく(皆さん、百も承知だと思いますが)、それぞれの物語にある情景や、いぶくろ先生独自の視点で登場人物の心理をつかみ、箏という楽器を通して“音”にしています。
 
普段見聞きするいぶくろ先生のイメージからちょっと外れた(?)コンセプトの「怪談」に、意外性を感じた人も多いかと思いますが、その作品の出来栄えは、最初に立ち会った制作チーム側も意表を突かれるような、傑出したものでした。
 
今回の収録では、気鋭の箏奏者・木村麻耶さんをお迎えして、いぶくろ先生の文化箏(白鷺)との二重奏を収録しました。
「今回の作品は、どうしても木村さんと録りたい」と熱望していたいぶくろ先生の思いが叶い、レコーディングの際には、二人の奏でる、うねるような、熱を帯びたサウンドに、立ち会った関係者は終始圧倒されっぱなしでした。
 
過去の2作品(音伽噺木花咲耶)の独奏はもちろん、二重奏も全ていぶくろ先生お一人で収録していた時とは異なり、「これって、ああだよね? こうだよね?」「そうそう!」と、分かち合える同志を得た喜びに満ちていたのが印象的でした。
今まで、孤独な戦いをしていたのですね…。
 
お二人の収録の模様は、「いとあやし」予告動画(トレーラー)で見ることができます。
木村麻耶さんはふわりとした魅力的な女性で、「可愛いなぁ」と思いながらいろいろお話しさせていただいたのですが、曲に集中すると飛び抜けて男前で、気がつけば収録中は男前が二人、箏を弾いていました。
 
皆さまも、この男前体験を「いとあやし」で実感してください!
 
SHU2743-72.jpg
▲男前その1


カテゴリ:

 箏奏者・いぶくろ聖志のCD付オリジナル箏曲集『いとあやし』が、7月15日に発売されます!
 
すでに表紙を目にされた方も大勢いらっしゃると思いますが、写真とデザインのインパクトが強いこともあってか、Twitter上で大変話題になり、歓迎してくださる声や、表紙からイメージを膨らませたイラストや様々な作品をアップしてくださっている状況に、いぶくろ先生をはじめとする、本書の制作に関わる全員が心から喜び、感謝しています。
 
様々なコメントを拝見していると、表紙に登場しているあの美人さんに興味を持たれている方が多いようですが、彼女は「まなこさん」といいます。
 
表紙撮影の日に、いぶくろ先生からまなこさんを紹介していただいた時には、その目を見張るような艶やかな美しさに、現場にいた全員が舞い上がりました。
舞い上がりすぎて、その場にいた男性スタッフ全員が変なテンションになり、撮影を見守る合間合間に悶絶者続出。
 
「あぁ、その小首を傾げた雰囲気がなんとも…。」
「唇を少し開けた感じがいいですねぇ。」
「僕は、耳がチラッと見えている方が好みです!」
 
みなさん、落ち着いて。
 
--------
 
さて、そのまなこさんから、身の上話を聞くことができました。
そもそも、いぶくろ先生との関係性が気になるところです。
 
「遠い昔、恋い慕っていた人が亡くなりました。」
それはお気の毒に…。
「その方とは、互いに惹かれあっていた時もあったのですが、わたくし達の関係を快く思わない者の妨げにあい、添い遂げることは叶わず、わたくしは鉢の中に閉じ込められ、埋められてしまいました。」
!? そ、それはあまりに無体な…(大汗)。
「聖志さんは、添い遂げられなかったその方と、生き写しなのです。」
!!
「今、聖志さんに出会えて、わたくしは幸せです。」
…す、末長くお幸せに……。
 
いぶくろ先生、大丈夫ですか?
 
H1H4_72-150.jpg
▲まなこさんといぶくろ先生の行く末は?


カテゴリ:

 神永大輔 著・作曲・編曲・演奏による『尺八をはじめる本。』に続く第二弾!
すでにお手元に届いている方や、店頭でご購入された方など、各方面で「買ったよ!」のお声が耳に入ってきております。嬉しいですね〜。
 
そんな発売日の本日、神永大輔先生がご来社されました!
事前にお送りし、実物をご覧いただいておりましたが、改めて『尺八を五つの音だけで吹く本。』を手にして「今までPDFで校正を見ていたのと違って、やっぱり本になるといいですね!」と、感動もひとしお。
前作の『尺八をはじめる本。』と見比べてデザインやレイアウトの違いを確認したり、『尺八を五つの音だけで吹く本。』全体にわたる創意工夫の微妙なさじ加減に萌えたりと、送り出したばかりの本書を我が子のように愛でていらっしゃいました。
 
IMG_0452.JPG
▲「このレイアウト、大変だったでしょうね…」としみじみ見入る神永先生。
 
IMG_0456.JPG 
▲特別付録の都山流尺八譜(縦譜)もきれいに仕上がりました。大満足!
 
IMG_0458.JPG 
▲「ぜひ、手にとってみてね!」神永先生の意欲作です!!
 
というわけで、まだの方はこちらをチェック!
神永先生による実演動画も1曲まるっと見れますので、ぜひご覧ください。
 


カテゴリ:

 神永大輔 著・作曲・編曲・演奏による『尺八をはじめる本。』に続く第二弾!
 
本日、遂に『尺八を五つの音だけで吹く本。』が刷り上がって参りました!
あとは全国各地の楽器店さん、書店さんに配送されて、来週の15日(火)に店頭や宅配便で皆さまにお目にかかるだけとなりました。
長かったような短かったような…。(しみじみ)
 
さて、今回は添付されているCDについてご紹介したいと思います。
基本的には3種類の音源が収録されています。
その1:神永先生がお手本として演奏したエクササイズや練習曲
その2:神永先生がお手本として演奏した『尺八オリジナル曲』
その3:『尺八オリジナル曲』の伴奏のみ
 
「その2」「その3」は、一部を除き神永先生が本書のために書き下ろした作品で、曲によって伴奏の楽器が異なります。その伴奏は、神永先生が厚く信頼を寄せるゲスト・プレイヤーさん達による素晴らしい演奏で、正直、教則本の範疇を超えて「名盤」と言っても過言ではない作品集になりました。
 
そんな「名盤」の編集作業では、神永先生とミックス音源の確認のやりとりを行ない、音質などの具体的な指示やリクエストをエンジニアに伝えて、仕上げていきます。
 
マスタリング工程まであとわずか、の時期。SNSで神永先生に最終確認を行ないます。
 
---SNS ----
編:それでは、MIX3の「ブラックカリー」「ある朝、京都にて」「カントリー・ロード」はフィクスということですね! その他も問題ないでしょうか?
 
神:すみません。もうひとつだけリクエストがありました。「星ながめ」の箏の残業時間を減らしたい。
---------
 
・・・残業時間を減らしたい。
神永先生の心の叫び、しかと受け止めました!!
 
 _DSC9552_12.jpg
▲残響時間は減らせましたが、残業時間は減らせなくてすみません。
 


カテゴリ:

神永大輔 著・作曲・編曲・演奏による『尺八をはじめる本。』に続く第二弾!
 
今回は、神永先生の前作CD付尺八入門『尺八をはじめる本。』と、1月に発売される『尺八を五つの音だけで吹く本。』の違いについて、ちょっとご紹介したいと思います。
 
『はじめる本。』は、尺八の音出しの仕組みを、身近にある「コップ」を使って体験することから始まります。
私の知る限りでは、日用品を実際に鳴らして楽器演奏のコツをつかむ入門書は、他に見たことがありません。
神永先生の大胆かつ柔軟な教え方の一端が感じられるところです。
コップで音出しができたら尺八に持ち替えてまた実践。尺八でも音が出せたら、様々なスケール練習とそれらのスケールで吹ける練習曲で少しずつ吹ける音を増やしていって、最終的には神永先生が作曲・編曲した課題曲をCDの伴奏に合わせて吹いてみよう!という内容が『はじめる本。』でした。
 
今回発売される『五つの音だけ』は、『はじめる本。』でも学んだ尺八の基本中の基本「レファソラド(ロツレチハ)」のスケールだけで尺八を楽しもう!という、これまた大胆な教則本。
で、「レファソラド」だけでも楽しめますが、さらに尺八ならではの「装飾音」についても詳しくご紹介していて、この「装飾音」をつけて演奏すると、より尺八らしさがぐっと増し、「俺(私)って尺八吹けてる〜」という感慨にどっぷり浸ることができます。
 この「装飾音」に関する記事は、他の管楽器にも応用できる部分がたくさんあって、例えばフルートを吹いているのに、なんだか尺八っぽいぞ!という面白い現象が起こります。管楽器プレイヤーの方全般にもお勧めの本です。
 
さて、そんな『尺八を五つの音だけで吹く本。』ですが、締め切りまであと一ヶ月ちょっと、という頃、都内某所の喫茶店で、神永先生と原稿の最終的な確認作業を行ないました。
掲載する譜面に誤りはないか、解説原稿に誤字脱字や意味の伝わりにくい表現はないか、など時間をかけて洗い出していきます。
 
編:「…で、この後の『指全体を斜めに配置し、指の腹で柔らかくデブンと孔を塞ぐようにします』のところ。先生、この“デブンと”って、意味はなんとなく伝わりますが、あまり聞かない表現なんですが…。」
神:「使いませんか?」
編:「使いませんけど?」
神:「え? 昔尺八を習った時も、今僕が教える時も、みんなずっと“デブンと”って言ってましたけど、これってもしかして、一般的な表現じゃないんですか!?」
編:「初耳です!!」
神:「ええええぇぇぇぇ!! 僕、ずっと普通に使ってました!!」
編:「では、『デブン』が尺八業界的に必要不可欠な表現であれば、このまま残しましょうか?www」
神:「尺八業界的に必要かとwww」
 
というわけで、『デブン』は本書に残されたのでした。
そんな『尺八を五つの音だけで吹く本。』は2019年1月15日発売です。お楽しみに!
 
 
_DSC9468.jpg
▲指はデブンと。


カテゴリ:

<   2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

月別アーカイブ